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散った君と散れない僕。 [お話]

目の前に有るその写真の君は笑っていて、
いつも見てた君と何も変わりなくて・・・
僕は確かに聞いたのに、
君の声で
『またね』と。
僕に手を振りながら、笑顔で・・・
『またな。』と返したのに、
君は何故その箱の中に居る?
何で僕に何も言わないんだ・・・?
待っていたのに、僕は・・・
君の『おはよう』と言う声を。
いつもはしゃいでいた君の笑顔を・・・

ウソはつかないと約束したのに、
君はその約束を破り、僕は見事に騙された。
『1人にしないで・・・』そう言ったクセに、
なんで君が1人にするんだ・・・?
ずっといつも側に居たのに・・・
会えなくても、電話はしたしメールも1度も欠かさなかった・・・
1人にされたのは僕の方じゃないか・・・?
僕の何が足りなかった?
涙も出なくて、考えは止まらなくて・・・
僕を置いて散ってしまった
君を追えば楽になるのか?
でも、僕には出来ない。
君と過ごしたあの日々が無くなってしまう気がして・・・

僕を許して、君を追えないウソツキの僕を・・・
写真の君は笑ったままで、、箱の中の君は動かなくて。。。
何も言わない君に、僕はそっと言う。
『愛してる、ずっと・・・
散り逝く日まで君を愛する。』

End..


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