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Identitycrisis.少女M [お話]

何の役が有って、あたしはココに在るのだろう。
アタシが居なくたって、この場はきっと成立する。
あの笑顔が、あの子に向けられ、
今の問いが無くなるだけだろう。
「美並は?告られたコト、有る?・・・」
「ううん、無い。」
「え~あるでしょ??」
「無い無い~」
そう、無い。
告白なんて、されるはず無い。
アタシ1人が居なくても、この場になんの支障も無い、この世になんの支障も無い。
アタシは居なくて、良かった存在。
・・・・・そう思いながら生きていた、あの日、彼に出会うまで。
廊下に貼ってある、[自己紹介]なんてモノを見てた。
・・・逝ったあの人の、ファンを見つけた。
好きなモノ、●●の曲。
同じクラスの、菜月 春日。
逝ったあの人のCDは親に捨てられてしまった。
また、聞きたい、
彼の声が。。。

「ねえ、春日くん。」
廊下に立っていた、春日くんに声をかけた。
赤くなった彼は、思いのほか、可愛かった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その日、春日くんに呼び出された。
頬が赤く、いや、ピンク色だった。
「どうしたの?・・・」
「泉さん・・・」
「僕・・・!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あたしに居場所をくれた、
彼のために、あたしは生きる。


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